アレティエ小説です。
ティエリアが3話で宇宙に行く前の日ぐらいで。
「ティエリア、明日宇宙に行くんだよね」
アレルヤがそう話し掛けると、明日の準備をしているティエリアからああ、とい生返事が帰ってきた。
「淋しいな、」
なんとなくそう呟くとティエリアは少し動作を止めて此方を向いた。
「どうせ嫌でもまた会える、お前が死ななければな」
そして元の動作に戻る。
「ティエリア、君が死ぬ可能性は無いのかい」
そう聞くと直ぐに当たり前だ、と帰ってきた。
彼の何処からそんな自信が出てくるんだろう。見た目からは想像も出来ない。
「僕はいつもいつ死ぬか怖くて仕方ないよ」
正直な気持ちだった。アレルヤにはティエリアのような自信がない。
するとティエリアが動作を止め、座って本を読んでいるアレルヤの方へ向かってきた。
「ふざけるな」
ティエリアはそう言ってアレルヤから本を引き離した。
アレルヤは吃驚してティエリアを見る。彼がこんな風に感情を露わにするのは珍しいことだった。
「どうしたの、」
「お前はいつもそんな気持ちでガンダムに乗っているのか、お前が死ぬのは勝手だがミッションに支障をきたしたらどうする!」
そう言うとティエリアは我に返り、少し俯いてすまない、と言った。
「ごめん、そういう意味で言ったんじゃないんだ。確かに死ぬのは怖いけどミッションに支障をきたす様なことはしないよ」
アレルヤがそう謝るとばつが悪そうにティエリアが此方を見て言った。
「いや、俺も悪かった。お前が死んだら、嫌、だから」
そう弁解する彼がとても可愛く見えて思わず彼の顔に手を伸ばし、顔を近づけた。
「うん、わかった。僕は死なないし、君も死なない」
そう言って彼の唇にキスをした。
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